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日本経営者新聞 No.51

眞子内親王殿下ブータン訪問

秋篠宮家の長女眞子様が、6月にブータンを訪問した。小室圭氏との婚約が明らかになってから初めての海外訪問ということもあり、現地ブータンでも大きな話題となった。  眞子様は首都ティンプーで、ワンチュク国王ご夫妻を表敬された。ティンプーで行われた日本を紹介する行事「ジャパンウィーク2017」のオープニング式典に臨まれ、2011年の東日本大震災発生後の最初の国賓がブータン国王ご夫妻であったことを紹介された。また、「ブータン花の博覧会」の閉幕式典にも臨席され、王室の皆様と美しい花々を愛でられた。

この博覧会は、ワンチュク国王の発案で2年前にスタートし、ブータンのほか日本、タイ、インドの庭園も再現されており、会場では国王ご夫妻、前国王ご夫妻をはじめブータン皇室の皆様が振袖姿の眞子様をお出迎えになった。 その他友好親善のため、国立弓技場を訪れ、弓技やダーツを体験。  眞子様の単独での外国公式訪問は3回目になるが、今回は婚約が発表された直後での「幸せの国」の訪問でもあり、在東京ブータン名誉総領事館へは国内外から沢山の祝福のメッセージが寄せられた。

 
ワンチュク国王に御挨拶する眞子内親王殿下   眞子内親王殿下を歓迎するブータンの王族たち

ブータン特集 ブータンオリンピック委員会来日!

ジゲル・ウゲン・ワンチュク王弟殿下率いるブータン王国オリンピック委員会は、4月に訪日。神奈川県と2020年東京五輪・パラリンピックでの事前キャンプ地としての協定を正式に締結した。陸上競技などに参加する15人規模の選手団が県内でキャンプを行う。委員長を務めるワンチュク王弟殿下は、黒岩神奈川県知事との対談で「日本とブータンとの外交関係は非常に厚く、これからも両国の友好関係、親善を更に深めていきたい」と述べられた。
日本経営者同友会代表理事、および在東京ブータン王国名誉総領事を務めている徳田は、王弟殿下ほか委員の皆様を東京青山のフレンチレストラン・マノワールディノに招き歓迎の夕食会を開いた。ワンチュク王弟殿下にとっては、日本の父と慕う下地常雄会長との再会も果たし、心温まる楽しい一夜となった。レストラン側からは部ターン王国の国旗を描いたサプライズのデザートが用意されており、その精巧な美しさと心遣いに参加者全員が大感激した。(上写真をご参照)
なおブータン王国オリンピック委員会は、埼玉県寄居町とも、ブータン陸上オリンピックチームの事前キャンプ実施協定を締結している。

   
歓迎ディナーの様子。
左より、下地会長、ワンチュク王弟殿下、徳田代表理事
   

大田元沖縄県知事を偲んで

日本経営者同友会会長下地が師と仰ぐ大田氏

元沖縄県知事の大田昌秀氏が、6月12日に呼吸不全と肺炎のため死去。享年92歳。沖縄の米軍基地問題解決などに力を注ぎ、07年に政界を引退した後も提言を続けていた。  突然の訃報に接し、下地常雄会長(日本経営者同友会)は、急遽沖縄での通夜に駆けつけ、最後の別れを惜しんだ。故人は生前、沖縄県宮古島市出身の下地常雄氏を「沖縄の誇り」として事あるごとに紹介していた。下地会長にとり、氏は人生の師であった。

一昨年3月、下地会長と長年親交のあるワシントン・タイムズ紙会長のトーマス・マクデビット氏が訪日した。下地会長の案内で沖縄を訪ね、大田元知事との会談を果たした。日本と隣接するアジア諸国との硬直状態にある外交関係についても話し合われた。また糸満市にある平和の礎を訪問したマグデビット氏は、米兵たちがこの地に祀られている事実を初めて知り、涙した。帰国後、氏は礎に名前が刻印されている米兵の遺族と再びこの地を訪れたいと述べた。


故大田昌秀氏略歴
大田昌秀 1925年、沖縄県久米島生まれ。元沖縄県知事、元参議院議員、琉球大学名誉教授、特定非営利活動法人沖縄国際平和研究所理事長。
沖縄師範学校在学の45年、鉄血勤皇態として沖縄戦へ動員。早稲田大学卒業後、米国シラキュース大学留学。東大新聞研究所を経て、68年から琉球大学文学部教授。90年、革新統一候補として沖縄県知事選に立候補、2期8年間知事を務めた。
沖縄県知事在職中には、沖縄における米軍基地問題に精力的に取り組んだ。第二期目から反軍反戦反基地姿勢を明確にし、軍用地の代理署名を拒否した。

偉大なる功績
在任中の95年6月、平和行政の柱とした「平和の礎(いしじ)」を糸満市に建立し、国籍、軍民を問わず、全ての沖縄戦での戦没者24万名余を刻銘した。恒久平和の祈りが末永く未来に繋がるよう、大田氏は自らみかげ石を碑石として選定した。
今年4月には、これまでの業績を評価され、ノーベル平和賞にもノミネートされている。
著書に『沖縄―戦争と平和』『沖縄のこころ―沖縄戦と私』『沖縄 平和の礎』『沖縄の民衆意識』など約70冊ある。

下地会長の案内で訪沖したマグデビット氏(ワシントンタイムズ紙会長)は、糸満市にある平和の礎を視察した折、大きな衝撃と感銘を受けた。アメリカ国内では平和の礎の存在は殆ど認知されていない。これから、平和の礎をアメリカコミュニティに広めるよう努めますと語った。

 
左から下地会長、
マグデビット・ワシントンタイムズ会長 大田元知事
  沖縄県糸満市にある平和の礎
(写真は糸満市ウェブサイトより)

   
戦下での安らぎ、米兵が子供を抱いて眠る写真
沖縄平和研究所にて展示
   

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