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日本経営者新聞 No.51

韓国ヨシゼ財団法人訪日 JEPA 歓迎昼食会を主催

 6月23日、日本経営者同友会は、訪日中の韓国ヨシゼ財団法人歓迎昼食会を芝とうふ屋「うかい」にて開催した。今回の訪日メンバーには、韓国の国会議員が多かったこともあり、日韓両国の国際舞台での協力についても話し合われた。

 昼食会が開催された6月23日は、沖縄県が制定している記念日である慰霊の日であり、主催者の下地常雄会長(日本経営者同友会)が沖縄県出身ということもあり、沖縄の米軍基地問題にも話が及んだ。韓国の訪問団からは、「日本も韓国も第二次世界大戦により、多くの人が犠牲となった。現在、沖縄は米軍基地の問題と常に直面し、多くの問題を抱えていると思うが、沖縄基地の存在はアジア圏の安全保障にとり大変重要である。

アジアの一員として韓国も沖縄県民に大変感謝している」と述べた。国際平和のために日韓両国の協力が不可欠であると出席者間で合意した。  今回の訪日では、ヨシゼ財団法人御一行は、安部首相を始め、日本の主要な国会議員を訪問し、今後の日韓関係について会談した。北朝鮮の日本人拉致問題を解決するには、日韓両国の協力が不可欠であるという見解を趙正湜(チョ・ジョンシュク民主党国会議員)が語った。


  • 韓国ヨシゼ財団法人御一行と

  • 昼食をしながら歓談する御一行

近代のデルフィックオリンピック

 今年6月、日本経営者同友会メンバー(株式会社全日警 会長片岡直公氏・株式会社フルタイムシステム 代表取締役社長原幸一郎氏・ホワイトフォックスベンチャーズ株式会社 最高経営責任者中野慎介氏)が訪米した。

 ワシントンDCのホワイトハウスでのドナルド・トランプ大統領主催によるパーティに参加した。現地滞在中は、米国議事堂内を見学し、レセプションに参加するなどトランプ政権下の閣僚をはじめ要人と歓談した。



  • ホワイトハウス内でのパーティ

  • ワシントンDC 国会議事堂にて

スリランカ訪問レポート

スリランカとの親善

5月、アセアン協会最高顧問を務める下地常雄・日本経営者同友会会長は、ニローシャン・ペレラ国家政策経済担当国務大臣からの招聘を受け、スリランカ・コロンボを訪問した。同大臣が昨年日本を訪問された際に日本・スリランカ両国間の更なる友好関係、経済活動促進のための協力を依頼され、今回の訪問に至った。


日・スリランカ友好の歴史
歴史的に見ても、今日の日本の発展にスリランカの存在が大きく貢献していることを忘れてはならない。第二次世界大戦後、戦勝国から、日本を四分割統治するという提案があった際に、一九五一年サンフランシスコ講和会議に出席したスリランカのジャヤワルダナ代表(当時大蔵大臣後の初代大統領)が、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」というブッタの教えを説いた演説を行い、四分割統治という国際的制裁措置を求めていた戦勝国の意志を覆した。その後、日本国は分割されることなく国際復帰、高度成長への道を歩んだ。
サンフランシスコ講和条約締結後、いち早く日本と外交関係を正式に結んだのもスリランカであった。その功績の証として、ジャヤワルダナ初代大統領顕影碑が、鎌倉大仏の敷地内に建立されている。

ペレラ国務大臣との再会
今回の訪問でペレラ大臣と更なる親交を深めた。城内実前外務省副大臣からの親書を同大臣に手渡し、今後の日本とスリランカとの友好促進につながる活動をしていくための発展的な話し合いを行った。ペレラ大臣からは「スリランカは、変革の時期を迎えており、あらゆる分野における経済活動の発展が必要である。現在は海外からの進出企業に対する税制の優遇措置、海外からの融資に関する法制度の改善を図っている」という説明を受け、エネルギーや道路などのインフラ事業、中産階級の住宅建設、公共事業など具体的な事業が提案された。

シリセーナ大統領と
滞在中には、マイトリパーラ・シリセーナ大統領よりコロンボ市内の大統領官邸へ招待を受けた。大統領は、日本経営者同友会下地の名が刻印された記念品を用意されており、面会の部屋に入るとすぐに記念品が下地会長へ授与された。大統領からは、「新しい事業やプロジェクトを立ち上げる意向があれば、いつでも私に言って下さい。私自ら直接担当者に指示します。全面的に協力します」と力強いお言葉を頂いた。実務的処理をてきぱきとさばくという第一印象を受けた。
日本へ帰国してまもなく、スリランカでの記録的豪雨による洪水や土砂崩れが報じられた。170名以上の死亡者、行方不明者110人以上、50万人以上に避難勧告が出され、同国は国連や近隣諸国に救助部隊の派遣などの援助を要請したが、下地会長はペレラ大臣を通じて、現地の被災者へお見舞いのメッセージを送った。
この災害の報道は、スリランカにおけるインフラ改善充実の必要性を印象付けるものとなった。今日の経済発展を遂げた日本はスリランカに大きな恩義があることを忘れずこれからも大切な友好国としての外交関係を築いていく必要がある。

 
シリセーナ大統領より下地会長へ記念品が授与された。 スリランカでは神聖な動物とされる象をモチーフとした宝石が鏤められた品であった。  

 
下地会長(左)とペレラ国務大臣(右)   戦後、日本を分割統治から守った ジャヤワルダナ初代大統領肖像画 (ペレラ国務大臣室にて撮影)

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