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日本経営者新聞 No.36
心の中の龍よ、強く育て!

私ども日本経営者同友会は本年も皆様と共に厳しい経済状況の中、絆を強く保ちながら前進していきたいと願っております。

昨年3月の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故は、正に未曾有のものでありました。「頑張れ、負けるな」という言葉がこれほど虚しく響いたことはありません。

震災と原発の事故という二重災害は、じわじわと押し寄せる世界的な金融不安と相まって、日本を「悲嘆」という灰色の雲でスッポリ覆ってしまいました。

正にその中、ブータンから第五代国王が国賓として来日されました。ブータンの正装に身を包んだ若き国王とその美しい王妃は、あたかもヒマラヤ山地から飛来した使者のようでした。

「いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国が一つあるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています」

国王が昨年11月に日本を公式訪問された時の国会議事堂におけるスピーチの中の一節です。スピーチを聴く人全ての心に灯がともったようでした。これこそ聞きたかった言葉です。日本中の人が勇気づけられました。

「心の中に龍がいる。龍は君たちの経験を食べて大きく育つ。龍は君たちの人格なのだよ」
これも国王が被災地である福島県を訪問して子供たちに語りかけた言葉です。?
言葉の持つ力と、他者を思いやる心の大切さを全ての指導者そして企業の経営者は再認識したことでしょう。
心の中の龍をたくましく育てて、実人生を強く生きる。今年は辰年、まさしく龍が躍動する年です。
日本を取り巻く環境は引き続き厳しいものと言わざるを得ません。しかしながら、立ち止まってはいられません。前を見据えてしっかりと歩を進めていきたいものです。

日本経営者同友会は会員企業様のために本年も全力を尽くして活動してまいります。
皆様の倍旧のご支援とご協力をお願い申し上げます。
本年が皆様にとりまして充実した一年となりますよう心から祈念いたします。

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